面の修理

神社から修理を依頼されたものです。

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(修理前)

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表面の塗りはほとんど剥がれ落ち、面本体は頭頂部から上顎にかけて縦に割れてさらに下顎の部分も割れ落ちていました。
目の部分には金具がはめ込まれていますが、そちらもほとんど錆びてボロボロの状態です。
髭は本来もっと量があったと思いますが大部分が抜け落ちています。裏側には虫食いの穴も多くあります。
塗りや髭の植え込みなどを見ると大分古いものと思われます。

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裏側を見ると左頭頂部から鼻下にかけての縦割れを直した跡が見えます。

修理をしながら大事に使われてきた証拠です。

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面の表情や彫り、わずかに残っていた彩色、毛の植え方などの特徴が鼻瘤悪尉という能面に似ていたので、それを基本に同じように仕上げました。

裏面は元は白木のままでしたが他の能面と同様、拭き漆仕上げにしました。拭き漆は古くからある仕上げで防虫・防湿効果があります。

(修理後)

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